XS650SPのフロントタイヤ交換
フロントタイヤが結構すれてきたので交換します。
リアタイヤに比べてフロント減らなすぎなので久々の交換です。
とりあえずシャフトのナットの緩み防止のクリップ?を外します。
シャフトのナットを外します。22mm。
センタースタンドを立てた状態でエンジンの前方あたりをジャッキアップします。
ちなみにこのジャッキは車の車載工具のやつです。
すると前輪だけが浮きます。
シャフトを抜きます。
おっと忘れてましたが、ナットと反対側にシャフトを固定しているネジが二つあるので緩めます。緩めなければシャフトをいくら叩いても抜けません。
緩めると隙間ができます。
掌で押すだけで見事にシャフトが抜けました。
さらにジャッキアップして前輪を浮かせるとスピードメーターギア?が取れます。
タイヤを手前に引くとブレーキディスクがキャリパーから外れます。
フロントタイヤが外れました。
フェンダーの内側、結構錆びてます。
いずれ何かしてやらねば。
ブレーキディスク側にカラーがありますので、落としてなくさないうちに回収しておきます。
ついでにベアリングの動きが悪くなってないかチェックします。
スムーズにくるくる回る。大丈夫そうです。
反対側も。くるくる。大丈夫。
さて、タイヤを交換していきます。
タイヤを外したり装着したりするときは木枠を使ってホイールを地面から浮かしておくと作業しやすいですし、ホイールやブレーキディスクに傷がつきません。
この木枠は既製品の画像を参考にホームセンターの木材で自作したものです。
1000円くらいでできた。
このように木枠を組みます。
タイヤを置いて作業開始です。
道具紹介。
左からリムガード3個:リムを傷から守るやつ
ホンダのタイヤレバー2本:しっかりしたタイヤレバー
ストレートのタイヤレバー3本:安いタイヤレバー
タイヤレバーは最低3本は欲しいところ。今回はストレートのタイヤレバー3本でOKでした。ホンダのタイヤレバーはモトクロッサーのタイヤ交換等で使用してます。
オンロードバイクのリムに交換傷があったらみっともないのでリムガードは用意しときましょう。
シリコンスプレー。絶対に必要。
何に使うかというとビートワックスの代わりに使う。
ビートワックスより優れている点は、どこでも手に入る、安い、よく潤滑する 等。
つまり、超重要。
これをたくさん使ってぬるぬるの滑りマックスにすることこそが私流タイヤ交換の極意
さあさ、前置きが長くなりましたが、作業開始。
とりあえず、バルブのムシ抜いて空気抜こう。
キャップ、ムシ、ムシ回しの3点セットは失くさないように容器に入れておこう。
空気が抜けましたので、ビートを落としていきます。
このように大人が乗ったとしてもビートはビクともしませ・・・ビート落ちた。
普通はチューブレスタイヤは乗ったくらいじゃビート落ちないと思います。
普通はビートブレイカーとか使ってビート落とすんです。
そこをタイヤレバーだけでビート落とすのを披露したかったのですが、残念。
両面とも乗っただけで見事にビート落ちています。
リムとタイヤの間にシリコンスプレーをたっぷり塗布していきます。
全周、両面ね。
タイヤレバーでリムが傷つかないようにリムガードをセットしてタイヤを外しにかかります。
とりあえずきっかけに2本。よく分からんがバルブの所から始めてみました。
さらにもう1本差し込む。
しかし写真撮りにくいなこれ。
真ん中の1本を抜き、さらに外側に差し込み持ち上げる。
持ち上がりにくいときはレバーを内側に移動させてみましょう。
力が必要だと思った時は何かが間違っています。力を加える前に考えてみましょう。
シリコンスプレーのぬるぬるパワーも助けて力を加えずともビートが持ち上がっていきます。
リムガードを外側に移動させ、さらに外側へ外側へとレバーも移動させていきビートを持ち上げていきます。
全体の40パーセントくらいビートが上がりましたので、後は手で外していきます。
残り60パーセントは手で外れてしまいました。
ぬるぬるパワーがなければこうはいきません。
先ほど外したのと同じ側から反対側も外していきます。
これも半分弱くらい外せば後はぬるぬるパワーで手で外れます。
ホイールくすんでたんでスチールウールで磨いときます。
新品タイヤ登場。
IRC DUROTOUR RS-310F 100/90-19
安かったんでこれ。
サイズはまったく同じはずだが新品のほうがでかく見える。
例のごとくシリコンスプレーでぬるぬるにしておく
重量バランスなんてとらないからせめて軽点だけはバルブの位置に合わせる。
レバー使わずに手で入れれるだけ入れる。
半分ちょいくらい入った。
その後はレバーでこねこねと入れていく。
片側が入った。
先ほど入れたのと同じ側から反対側も入れていく。
ここまで入りました。あと少し。
やったことある人なら分かると思いますが、ここからが非常に重い。
しかし、だからと言って腕に血管が浮き出るくらいフルパワーでレバーをこねこねしてはいけません。それ、何かが間違っています。
確かに少しパワー入りますが、フルパワーなんて本来必要ありません。
重い部分の反対側をリム中央に向かって膝で押し込んでみたり
タイヤではなくホイールに乗って作業してみたり
いろいろ試しながらやっていきます。
少しずつ少しずつ。
いつのまにかここまで進んでいます。
最後の一刀はこの向きで差し込み、起こします。
すべてのビートがリム内に収まりました。
ムシを取り付けて空気を入れていきます。
とりあえず手押しポンプで空気を入れてみる。
しかし、チューブレスタイヤの場合この程度ではビートは上がらな・・・
ポンポンと音を立てあっけなくビートが上がってしまった。
本来であればエアコンプレッサーで一気に空気を入れてビートを上げるところを
手押しポンプとタイヤレバーだけでビートを上げる秘技を披露する予定だったのだが
肩透かし感が半端ではない。
手間が省けたので良かったのだが・・・。
XS650SPのタイヤは前後ともこんな感じで手押しポンプだけでビートが上がってしまう。
規定量より多く空気を入れ、ビートを均等に出す。
ぬるぬるパワーのおかげか簡単に均等になった。
ぬるぬるパワーがブレーキディスクにも影響しているかもしれないのでパーツクリーナーできれいにしておく。
組付け前にブレーキもきれいにしておく。ついでに。
シャフトをきれいにしてグリスを塗りこむ。
スピードメーターギアにも一応グリス。
外すときと逆の手順で組付けていくが、スピードメーターギアと左フロントフォークの凸凹が合っていないと組付けることができないので注意。
空気圧を規定値に戻して
完成!
65,794kmでの出来事でした。
タイヤ交換よりブログ書くほうが疲れた。。。
おわり